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出るべくして出た4枚目のアルバム。J・Aシーザーが全面参加、クラシカルなアレンジが冴えまくる。中原中也は友川かずきが突き抜けねばならなかった鏡であり、それでいながら異色作である点が興味深い。使われた楽器の種類が多く、友川かずきの作品の中では最もスタジオ・ワークに凝った聴きやすい作品だと言えるだろう。 戦後日本の代表的な作家であり中也と交流があったことでも知られる大岡昇平を「凄い歌手」と驚嘆させた友川かずき。文学ファン、特に中也のファンに是非聴いてもらいたいアルバムである。
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01. サーカス
02. 臨終
03. 湖上
04. 帰郷
05. 桑名の駅
06. 夏の日の歌
07. 汚れちまった悲しみに
08. 春の日の夕暮れ
09. 六月の雨
10. 坊や
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KING RECORDS KICKS 2022